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大会長挨拶

島根大学医学部腎臓内科 神田 武志

島根大学医学部腎臓内科
神田 武志

第34回中国腎不全研究会学術集会を島根県が担当のうえで、大会長を拝命致しました島根大学医学部腎臓内科の神田武志と申します。

大会のスローガンは“多職種連携による地域医療と先進医療の調和を目指して”とさせて頂きました。

全国の慢性腎臓病の患者数は最新の統計では2000万人(成人の約5人に1人)と推計されており、新たな国民病といわれています。慢性腎臓病が悪化しますと透析導入に至りますが、島根県を筆頭に中国地方では透析患者が高齢化しています。

また、中国5県では山間部、離島での地域医療を支えることが課題となっています。具体的には透析施設へのアクセスが悪くご家族のサポートも困難な患者様がおられます。地域の腎不全医療を支えるために先進医療の導入、発展が急務でございます。腹膜透析ではICTを活用して遠隔モニタリングが可能となり、島根県では離島においてシャントPTAを遠隔で行えるシステムを開発しています。地域における腎不全治療の在り方や先進医療をどのように地域医療に活かせるか皆様と一緒に考えていきたいと思います。

地域医療と先進医療の推進は島根大学医学部のスローガンにもなっており、本大会により中国地方の腎不全医療の地域課題に取り組むきっかけとなれば幸いです。一人でも多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第34回中国腎不全研究会学術集会
 大会長

島根大学医学部腎臓内科
 神田 武志